「女の一生」を読んだ。

森本薫の女の一生を恥ずかしながら初めて読みました。

あんまりよくないんですけど普段一気読みできないんですよ。やっぱり途中でやめちゃうんですけど、今回珍しく一瞬で読み終わりました。

 

読んだ感想というか、考えた事というか、まあ題名の通り女の一生を描いた作品なんですが、やはり彼女の人生を考えるとどう考えても過酷ですよね、現代っこの家事もできない私がそんな生活をした日には四日目くらいで泣きながら家を出ています。彼女の強い生き様はまるで世の女性たちを奮い立たせてくれるためにあるようで、応援しながら読んでいました。自分の信念に忠実である事はどれほど難しいことか、この21年の短い今までの人生でも十分思い知りましたので。たいそうだな。でもわたしの歳なんてこの戯曲で言えばまだ一幕なんですよね。わたしの人生だって始まったばっかりだなぁとか思って読み進めていたのですが、五幕、もう何もかもが崩れ落ちたようで全身の力が抜けました。じゃあ彼女はどうしたらよかったんですか、それでも命をかけて守った家がなくなった地獄のような場所でカドリイルを踊ろうかと笑い合っているその人生はどう考えても素晴らしいものだったんではないか?彼女の一生は、どんな言葉で表さられるだろうかなんてことを考えながら今日も寝ます。