「たむらさん」を見た。

シスカンパニーの舞台です。youtubeで1年間無料公開しているそうで。

 

おもしろかった〜。わたし的にはたくさんの箇所が笑いのツボに入り、ひとりでデュフフと笑って楽しんでいました。所々で冷や汗をかきながら。どっぷりとその話に引き込まれた所でとんでもない爆弾が投げ込まれてきて全然脳内処理できないままたむらさんと一緒に気づいたら泣いてました。後ろで晩御飯の支度をしている奥さんを横目に進んできたたむらさんの話の結末がこれかよ、なんだよ、って、それはちょっと、え、?、なんで?って、なんかあの、急にびっくりして泣いちゃう赤ちゃんみたいに。そんな可愛いもんじゃないけど。

 

加藤拓也さんの作品はMISHIMA2020の真夏の死から2個目でした。あの時も原作を読んだ直後に観劇したのですが、頭で見える景色は残酷ながらもとても綺麗で、なんだかすごく現実に近い話のはずが異世界に来たようなそんな不思議な感覚になりました。子どもを失うってどんな感じだろう。親を失うのも違うし、恋人を失うのとも違うし、婚約者を失うってどんな感じだろう。どちらの作品も話し言葉で淡々と語られるのですぅっと頭を通っていくんですけど、まってまって?!って後からすごく考えてしまいます。シンプルな構成に時々ブッこまれる小さな爆弾と抱えきれない大きな爆弾と。もっと見たいです。